郷土面 温羅(うら)
と温羅伝説
「桃太郎」のおとぎ話の原典ともいわれる温羅伝説は、備中の一の宮である吉備津神社に「吉備津宮縁起」として伝えられている。 異国の鬼神であるとも、製鉄技術であるともまた、弥生時代末期に、上道氏が下道氏の居た吉備中心部を奪取して、吉備全体に覇権を築いた吉備王国創業の歴史を、その国の語り部たちが伝えたものをオリジナルとして生まれたものと諸説ある。 このようにして生まれた吉備王国は自らの始祖と、滅ぼした敵の王の霊とを吉備津神社に祀り、また、歴代の王墓を吉備の中山の丘陵上に作ったのであろう。 (註)温羅はもともと「ウンラ」であり、それが短縮して「ウラ」と読まれたものである。「温」には「「オン・ウン」の2通りの読みがある。(「温州みかん」(うんしゅうみかん)「温飩」(うどん)などが「ウン」と読む例である)「温」と云う字の意味は「あたたかい」「おだやかな」「やさしい」「思いやりがある」「なさけ深い」などである。もとより、名前でもって性格を論ずることは難しいが、仮に、名は体を表すとするならば、温羅という人物は、温情あふれる,温和にして温厚な王であったことになる。 |
品番 | 面名 | 価格税抜 | 数量 |
ONI19J | 温羅 | 68,000円 |
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