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「鬼の誕生」

鬼とは、もと冬の寒気、疫病であった。人にわざわいをもたらす目に見えない隠れた者が 鬼(隠オニ)と呼ばれていた。 中国では生者の陽に対して死者を陰とし、死者の霊を鬼と言った(先祖の霊を鬼として崇拝した)。 わが国では陰陽五行説の影響で鬼は恐ろしいもの、人を食う怪物となり、仏教の影響で餓鬼から 青鬼・赤鬼が生まれた。 鬼は牛のような角、虎のような牙と虎の皮のふんどしを付けた姿で描かれるが、これは「鬼門 [=北東]」という言葉からもわかるように、鬼の住む北東が十二支の丑寅(牛、虎)にあたるからである。


鬼のことわざ

日本の鬼の交流博物館(京都府大江町)の資料より

いくつ知っていますか?


鬼も角折る

鬼のように凶悪な者でも、ふとしたきっかけで善人になることのたとえ。
非常にかたくなで自分の考えや態度を変えようとしなかった者が、態度を一変させること。


鬼も笑顔

(醜い鬼でも笑っている顔は愛嬌があることから)だれでも愛嬌がある方が他人から好かれるということ。 容貌は多少悪くても、笑顔を見せているときはかわいいという事。


鬼も一八番茶も出花

(摘み残りの質の劣る番茶でも、出花[湯をそそいだばかりのもの]は、よい香りがすることから) どんなに器量の悪い女でも、年頃になれば娘らしくなり、男女の心の機微も理解するようになるというたとえ。


鬼も寝る間

(恐ろしい鬼でさえ必ず眠っているときはあるということから) どんな人間にも必ずすきはあるということ。


鬼も頼めば人食わぬ

どれほど相手のしたいことであっても、こちらから頼むと、あれこれ理由をつけて承知してくれないものだということ。


知らぬ仏より馴染みの鬼

たとえどんな相手であっても、親しみのない者よりは、なれ親しんだ者の方がよいということ。 [知らぬ神より馴染みの鬼]ともいう。


心を鬼にする

(相手のためを思って)意識的に、非常な態度をとる。 鬼を欺く 1.強い鬼と見まちがえるほど勇猛、怪力であること。 2.鬼と見間違えるほど恐ろしい容貌をしていること。


来年のことを言えば鬼が笑う

あれこれと未来について予測、あるいは期待してものをいうと鬼が嘲笑する。人は未来について前もって知ることはできないということのたとえ。 また、未来のことはあてにならないという意味もある。「明日のことを言えば鬼が笑う」「三年先のことを言えば鬼が笑う」ともいう。


姉姑は鬼千匹、小姑は鬼十六に向かう

[「千匹」、「十六(匹)」は、はなはだしさをいうための数]嫁にとっては、夫の姉や妹は大勢の鬼にも匹敵するくらい恐ろしいもので、 円満に付き合っていく苦労は並大抵ではない。


嫁に小姑、鬼千匹

嫁にとって、意地悪な目で見ている小姑は一人で鬼千匹に当たるくらいの、やっかいでこわい存在であるということ。


渡る世間に鬼はない

世間には鬼のように冷たい人ばかりでなく、心が温かくて親切な人もいるというたとえ。「渡る世界に鬼はない」ともいう。 (類)仏千人神千人。地獄にも鬼ばかりはいない。捨てる神あれば拾う神あり。浮世に鬼はいない。


鬼を酢に指して食う
恐ろしいことであっても、全く平気なことのたとえ。「鬼を酢にして食う」ともいう。


鬼を一車に載す
(恐ろしい鬼といっしょに車にのる意から)非常に恐ろしく危険なことのたとえ。


鬼に衣
1.(鬼は裸で生活しているところから)不必要なもののたとえ。2.(鬼が僧衣を着ていることから)一見したところはやさしそうにみえるが、心の中は恐ろしいことのたとえ。


鬼の霍乱
ふだん非常に丈夫な人が、思いがけなく病気になることのたとえ。
(参考)「霍乱」は、中国では嘔吐や下痢を起こす急性消化器疾患の総称とされていた。日本では一般に日射病や暑気あたりをいったが、古くは腹痛や嘔吐を伴う急性胃腸病をさした。


鬼の起請
文字は拙劣だが筆に勢いがあることをいう。
(参考)「起請」は人と人との約束や契約を神仏を仲介してとりかわすことで、その誓いの内容を書いたものを「起請文」といった。起請文は権威のあるものとされていたために、筆に勢いのある文字が書かれた。


鬼の首を取ったよう
大手柄をたてたように有頂天になるさま。


鬼の念仏
(恐ろしくて残忍な鬼が念仏をとなえることから)1.無慈悲で残酷な心を持った者が、うわべだけ慈悲深そうにふるまうこと。2.柄にもなくおとなしそうに、殊勝らしくふるまうことをひやかしていう。「鬼の空念仏」ともいう。


鬼の一口
鬼が一口で人を食うように、物事の処理の仕方が激しくすばやいたとえ。2.たいへん危険な目にあうことのたとえ。


鬼の目にも涙
(冷酷な鬼でも時には人情が通じて涙を流すことがあるということから)ふだん厳しく無慈悲な人でも、たまには情に感じて慈悲心をおこし、優しい態度をとることがあるということ。


鬼の目にも見残し
(鬼はなんでも見とおす鋭い目を持つが、時には見落としがあるという意から)どんなに慎重に配慮していても、なおかつ落ち度や不注意があるということのたとえ。


鬼の中にも仏が居る
鬼と呼ばれるような情けしらずの悪人の中にも、仏のように優しい心の持ち主はいるものだというたとえ。


鬼が住むか蛇が住むか
世間にはどんな恐ろしい人がいるかわからないということ。また、人間の心の中にはどんな恐ろしい考えがひそんでいるか予想もできないということ。


鬼が出るか蛇が出るか
前途にどんな困難が待ちうけているか予想がつかないことにいう。


鬼が仏の早変わり
陰では鬼のように凶悪なことをする者が、人前では仏のように善人らしく振る舞うこと。


鬼が笑う
見通しがはっきりしない希望や、実現が難しいと思われることなどを言ったときに、それをからかって言うことば。


鬼瓦にも化粧
醜くいかつい女性であっても、化粧をすれば少しは美しく見えるということ。⇒馬子にも衣装
(英) No woman is ugly if she is well dressed.
(着飾ればいかなる女も醜くない)

            


鬼と戯れ言
(鬼が親しげに冗談を言っても、その本心がわからず不気味なように)親しくされればされるほど、かえって気味悪く感じることのたとえ。
  


鬼に金棒
(強く恐ろしい鬼にさらに強力な武器を持たせることから)ただでさえ強いうえに、さらに強力なものが加わることのたとえ。


鬼に瘤を取らる
一見したところ不幸な目にあったようでいて、思わぬ幸運を招き、それまでの苦労の種がなくなることのたとえ。


鬼の居ぬ間に洗濯
主人やうるさい者などがいないすきに、息抜きをし、ひと休みすること。「鬼の留守に洗濯」「鬼の来ぬ間に洗濯」ともいう。
(用例)いま、現場監督の姿が見えないね。鬼の居ぬ間に洗濯だ。一服しよう。
(参考)「洗濯」は命の洗濯の意で、息抜き。
(英)When the cat's away,the mice will play.
(猫がいないとき鼠が遊ぶ)


上記以外にお知りの方は教えて下さいませ。
 ありがとうございました鬼のことわざ