大和朝廷が国を統一していく過程で、各地の諸族がその従順の心を捧げる印に神楽を舞った。その時一族の長が舞い寿詞(よごと)を述べたのが翁舞の源流とされています。能面の中では最も最初につくられたといわれています。従ってボウボウ眉や、切り顎等他の面には見られない特徴があります。 日本書紀によれば、五三九年即位、天下が疫病や、飢きんが発生した時、六六番の物まねを、六六の面を作って舞ったところ、天下が治まった。また村上天皇の頃六六番は長すぎるので、稲経(いなつみ)の翁=翁、代経(よなつみ)の翁=三番叟(黒式尉)、父の尉を用い、「式三番」としました。 その後鎌倉時代にはいり、延命冠者の役が増える。これらの面は全て、天下泰平、安全、五穀豊穣、および家門の繁栄、子孫繁栄、そして長寿の祝福をもたらす神とされる。 |
翁系 | 和彩色仕上 | ペイント仕上 | 使われる能曲 |
翁(おきな) (白式尉) |
翁(おきな) (白式尉) |
翁 専用 | |
翁(おきな) 肉式尉 |
翁(おきな) 肉式尉 |
翁 専用 | |
黒式尉(三番叟) (こくしきじょう) |
黒式尉 | 翁 専用 | |
父ノ尉 (ちちのじょう) |
父ノ尉 | 「12月往来」、「父尉・延命冠者」 | |
古父ノ尉 (ちちのじょう) |
古父ノ尉 | 「12月往来」、「父尉・延命冠者」 | |
延命冠者 (えんめいかじゃ) |
延命冠者 | 「父尉・延命冠者」「鷺(さぎ) | |
古 翁 (こおきな) |
古 翁 |
翁系 | 女系 | 男系 | 尉系 |
怨霊系 | 神霊系 | 鬼神系 | 狂言面 |
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