舞楽面

舞楽面は雅楽で舞人が用いる仮面。伎楽面より小さく能面より大きい。蘭陵王、納蘇利(なそり)還城楽(げんじょうらく)などの面がある。
約半世紀の後、伎楽は衰亡L、新しく伝来した舞楽がこれにかわることになる。 蕊画現在も宮中猫熱部等にょって演ぜられているので、その様式上内容等は見ることが できる。最も盛んであったのは乎安時代で、宮廷儀式として定着し、神社. 寺院もまた盛んにこれをとり人れたのである。しかし、鎌倉時代に入って、 武士が実権を握る社会に変わるに従い、貴族的な舞楽は必然的に衰えの途をたどることになる。 しかし、豊臣秀吉の庇護により命脈を保ち、以後細々と現在に至るまで、その姿をとどめ得たのである。 内容は伎薬と比べて、天真欄漫な、楽天性.喜劇性が少なく、平安貴族の優稚な性格がその まま出ていて、「みやび」が主流となっている。伎楽に比べて伴奏楽器が大幅に増え、寧蕊韓 琴琵琶等の多数の楽器が、オーケストラ的な演奏をL、悠長、みやぴな雰囲気を盛り上げた これは舞楽の性格上、貴族的な気分を盛り上げるために、音楽を必要としたと考えられる。 これに使用されたのが舞楽面であって、現存するものは漉釆のものはなく、日本製ばかりである。この製作を支えたものは、当時の優れた木工技術であったことは当然である。 大きさは伎楽面ほど大きくはなく、能面ほど小さくはない。顔面を覆う程度で、伎楽面が頭部をスッポリかくすほど大きいのに比べると小型化している。 表出された感情は、伎楽面の一瞬の感情を表現したものではなく、普通の顔を要約、整理、 さらにデフォルメLたもので、伴奏音楽のリズ おムに合致する演出ができるような形態 がとられている。平安から鎌倉へかけての古面の優れたものは、優稚な平安貴族の生活、 思想がそのまま出ていて、玉朝文化の繊細な感覚を表出Lているのである。この点伎楽面より、 より能面に近いものということができる。 素材は桐・槍が大多数で、他に桜等のものもある。「長久三年」の在鈍のものがあり、 年代を推し量ることができる。 舞楽面から能面の出現までの間には、さらに次のようない くっかの仮面が登場し、その前奏を奏Lている。
舞楽面から能面の出現までの間には、さらにいくっかの仮面が登場した。
抜頭 増長天 仁王
還城楽(げんじょうらく) 抜頭(ばとう)髪付き 納蘇利(なそり)
左方蛇 還城楽2(げんじょうらく) 右方蛇
抜頭 桴(バチ) 蘭陵王 還城楽 桴(バチ)
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